ロボヨ(ROBOYO)と宇佐川教授は実在する?仕組みは(朝ドラ)

朝ドラ「半分、青い」にROBOYOなるピアノ弾きロボットが登場しました。宇佐川教授のこの朝ドラの設定は1980年代後半、平成初期のはずですが、当時このようなロボットがあったのでしょうか。実在の有無と仕組みを探っていきます。




ロボヨ(ROBOYO)とは?映画泥棒に似ている

ロボヨ登場シーンです。塚本晋也演じる宇佐川教授の亡くなったお母さまにちなんで命名されました。

が、映画泥棒ににている!とそっちの方向に話題が触られています。

5/28の放送での律の読みによりますと、このロボヨの機能は

  1. 楽譜をCCDカメラで認識する
    2.音符を数値に変換する
    3.数値を指に送り、指を動かす

ということで、とても滑らかな指使いです。かなり高性能ですね。あらかじめ決められた通り指を動かしてきまった曲を鳴らすというだけならまだわかりますが。これはドラマだけの設定なのでしょうか?

そしてその作者の宇佐川教授は

ダンボーに似ています。

ロボヨ(ROBOYO)と宇佐川教授は実在する?その仕組みは

じつはこのロボヨ、ドラマのための作り話ではなく、実在していたようです。

モデルとなったのは、WABOT-2と、早稲田大学の加藤一郎教授です。

WABOT-2というのは、早稲田大学のヒューマノイドプロジェクトで作られたもので、その名前はWAseda roBOTから来ています。

早稲田大学理工学部の4つの研究室からなる生物工学研究グループにより、昭和45年に始められ、これまでに2号機まで完成しています。

人間の知的日常作業の中で巧みさが求められる芸術活動にまとを絞り、それを実現するいわばスペシャリストロボットとして目標を鍵盤楽器演奏に絞り込んだ。

(出典:http://www.humanoid.waseda.ac.jp/booklet/kato_2-j.html)
すなわちミュージシャンロホットWABOT-2は、

  1. 人間と日本語で自然な会話を行う
  2. 楽譜を目で認識し
  3. 両手両足で電子オルガンを演奏する(中級程度の曲)
  4. 人間の歌声を認識し、採譜に基づき伴奏もできる

すごい。30年以上も前の昭和59年(1984)にここまでできていたということです。律が言った通りの機能と、さらにその応用も可能ということですね。今後のドラマ内でも活躍してくれそうです。

実際のWABOT-2の演奏の様子です。ここではピアノではなくエレクトーンですね。

現在はつくばエキスポセンターにおいてあるようです。

兄貴分のWabot-1は世界初の本格人型知能ロボットといわれています。




宇佐川教授のモデルは加藤一郎教授の経歴

宇佐川教授のモデルは、ヒューマノイド研究の第一人者といわれた加藤一郎博士です。

名前 かとう いちろう
生没 1925年5月2日-1994年6月19日(69歳没)
出身 千葉県
学位 工学博士(早稲田大学)
研究分野 ロボット工学、サイボーグ工学
研究機関 早稲田大学、千葉工業大学
主な業績 人型世界初 WABOT-1, 鍵盤演奏 WABOT-2, 動完全歩行 WL-10RD, 乳がん自動触診機 WAPPO-4

「学術芸術上の発明改良創作に関し事績著明なる者」に授与される紫綬褒章を受章されています。

製造現場で単純作業を行うだけでなく、人と共生し、情報の処理をし、人とコミュニケーションをとれるロボットがこれからは求められるという思いから人間に近づくマイ・ロボットを目標として研究されていたようです。加藤先生の研究はのちの研究者たちに引き継がれ、大きな影響を与えました。

実際に今回の撮影のためにROBOYOの手を作ったのは、東京都立産業技術高等専門学校の深谷直樹准教授のチーム。荒川・品川区の公立高専です。

ロボットハンドには、深谷直樹准教授が国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「次世代人工知能・ロボット中核技術開発」の一環として開発した最新の機構が用いられている

とのこと。つまり、加藤教授が設計したWABOT-2がベースではあるが、現代のドラマとして耐えうるよう、律君を感動されられる演奏力を現代の技術で強化した、ということですね。多分。

デモ演奏動画はいずれ解禁されるようです。
https://youtu.be/c6WdJCP0xtY




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