森林を育てる仕事・更新方法

人がいなくなれば数百年で日本などは森に覆いつくされるでしょう。しかし人は森を切り拓いたり都合よく使ったりしますので、使った分は育てなおしていかないと、減っていくわけです。鹿問題などもありますし、木を植えるだけ、あるいは種が転がって育つのを待つだけ、というわけにもいかないのです。

森林の更新方法

木を切った跡、新しい木を植えたり、あるいは自然に種子が育ったりして次世代のものが育っていくことを更新といいます。森林の更新法には、人口と天然の方法があります。

人工更新法

木材などをとるために育てられる人工林での更新方法ですが、苗木植え付け法と、種子の直播き法があります。
人工林ですから、自然に育ってくるものと違って、育てたいものを選んで植えます。日本で人工造林の対象になるおもな樹種は、針葉樹でスギ、ヒノキ、ヒバ、アカマツ、カラマツ、ドドマツ、エゾマツなどで、広葉樹では、ナラ・カシ類、ケヤキ、クヌギ、ブナなどがあります。

選定の際は、経済的価値の高い樹種で、その環境にあったものを選びます。適材適地の原則というやつですね。熟語や慣用句は林業から来ているものも多いです。適地の一例としては、スギを谷に、ヒノキを中腹に、アカマツを尾根筋に植えるというものがあります。気候だけではなく、地形も生育に影響するのです。
本数や植え付け時期の検討も重要です。通常、春植えか秋植えになります。

植え付けの際には、造林予定地の地ごしらえが必要です。辺りの雑草・雑木を刈り払ったり、刈り払った枝や不要なものを整理しておく作業です。

天然更新法

森の中には、種子や稚樹、切り株の萌芽などがありますが、それらがうまく育つように手助けをしていく方法です。上のほうで日差しを遮っている木を伐採したり、樹種によって必要な養分量になるよう地表を整えたり、雑草を取り除く下刈作業などを行います。ほおっておいたらほかの草木に覆われて伸びていけませんからね。

天然更新法の中にはさらにいろいろあります。
皆伐天然下種更新法は、その林の木が伐採の時期を迎えていて、一気にそのあたりの材木を伐採して、その跡地に自然に落ちてきた種子から育てる方法です。ずいぶん大胆です。アカマツやシラカバなど、種が軽くて、日差しを好む樹木に向いています。

母樹法は、上と同じく、伐採の時期を迎えた林で、数本を母樹として残します。上の高いところにには母樹が残っていて、そこから落ちた種によって周りに稚樹が育っていきます。ナラやブナなどドングリ系に適するようです。

伏条更新法は、多雪地帯で、ヒバやスギなどの枝が雪の重みで地面についたところから根が出て新しい個体になることがあり、これを仕立てていく方法です。

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