哺乳類とは?日本にいる種類やなりたち

多様な日本の動物たち

日本の陸生哺乳類で、土着種数は7目23科59属105種が生息しています。このうち日本にしか生息しない固有種は38種で、固有種率は36%で、属にすると7つもあります。
この数値は世界的に見ても多様性が高く、特殊化しているといえるでしょう。熱帯雨林や孤立した大陸のオーストラリアは別格として、ヨーロッパ諸国の固有種率はほぼ0%、ロシアで10%、アメリカで27%、ブラジルで18%、中国16%なっています。
地球規模でみると、赤道から低―中緯度の大陸の周辺部や島に位置し、さらに植物の多様性が基盤としてあるところといえます。

そのような状況の中で日本の多様性が高いのは、日本列島が地殻変動と、氷河期の海水面変動によって大陸との接続・分離を繰り返してきたためといわれています。その成立過程を見ると、大きく6つの構成要素から成り立っていることがわかっています。

(1)かなり古い時期から本州だけに隔離された固有種

ヒミズ、佐渡モグラ、ヤマネなど。

(2)150万年以上前に南西諸島(九州の南~台湾の北東)に隔離された種

尖閣モグラ、アマミノクロウサギ、アマミトゲネズミ、ケナガネズミ、オキナワコキクガシラコウモリなど、沖縄固有の種はこのグループに入り、希少な固有種率が高いといえるでしょう。この南西諸島と本州を区切るのは渡瀬線と呼ばれます。

(3)後期更新世の最終氷河期以前(7万5千年から1万年前)にシベリアやサハリン経由で渡米し北海道に生息する種

タイリクヤチネズミ、ムクゲネズミ、キタリス、シマリス、ヒグマ、ナキウサギなどが該当し、本州とこれらを隔てるのは、ブラキストン線と呼ばれます。

(4)大陸の中部系

コジネズミ、アズマモグラ、コウベモグラ、野ウサギ、ネズミ類、タヌキ、イタチ、カワウソ、シカなど本州に数多く生息する者たちです。

(5)大陸の北部系

トガリネズミ、ニホンリス、テン、イイズナ、オコジョ、キツネなど。

(6)大陸の南方系から由来し、朝鮮半島や津島経由で本州、四国および九州に渡来した種

ミズラモグラ、カワネズミニホンザル、ムササビ、スミスネズミ、ツキノワグマ、カモシカなど。

こういったルートからいまの日本と呼ばれる地域に到達した哺乳類の祖先は、亜寒帯、温帯および亜熱帯に広がりました。しかも日本は降水量のが多く、森林が生育し、国土の70%近くにを覆っています。3000m級の山岳も多く、その環境な環境の中で独自の進化を遂げてきたのです。

動物地理学という見方では、津軽海峡のブラキストン線以北の北海道と、本州から四国九州、トカラ海峡の渡瀬線以南の3つに分けられます。

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